第9章 FREEDOM
「んっ…ふ…」
声を出そうとしたら、潤の唇に塞がれて苦しい。
ニノの指が俺の乳首をすっと撫でる。
「んんっ…」
ニノを握る手に力が入る。
潤が俺の肩をそっと持って、横を向いていたオレを仰向けにする。
まぶたにキスすると、俺の手を持って自分の股間に導いた。
「俺のもシて?」
真っ直ぐ見つめる目が強い。
さっきまで子供みたいだったのに…
オスになった。
ニノもずっとオスだ。
荒い息をついて、俺と潤を見てる。
興奮してる。
いつも以上に興奮してる。
そっと潤に触れると、少しぶるっと震えた。
切なげに俺を見ると、目を閉じてキスをした。
潤とニノを握りながら、緩やかに動いた。
どうしよう…
こんなのやったことないから、気持ちいいのかな…
わかんない…
潤の唇が離れていくと、ニノの唇が落ちてきた。
いつも触れてる唇。
でも今日は和也であって和也じゃない。
ニノが俺にキスしてる。
そう考えると、あの頃のこと思い出してドキドキした。
「なに…?興奮してるの?大野さん…」
ニノが意地悪く言う。
「やだ…そんなこと言うな…」
「ふふ…かわいい…大野さん…」
ニノがいたずらっぽく笑うと、潤も笑った。