第9章 FREEDOM
潤は素直に、俺の横にごろんと寝転がった。
横向きで、俺のことじっと見てる。
「や…そんな見るなよ…」
俺だけ素っ裸で…恥ずかしい…
相葉ちゃんがふふっと笑うと、また俺を咥えた。
急にきた刺激に、声を抑えることもできなくて…
「あぁっ…や…」
身体を捩ると、翔ちゃんの手が優しく俺を抑えこんだ。
「智くん…楽しませてね…?」
どっち…なの…?
和也…どこ…?
もう、わけわかんないよ…
抱きしめてよ…
空に手を伸ばすと、その手を握る熱い手があった。
「大野さん…」
ニノが俺の顔を覗き込む。
「好きだよ…」
和也の声だ…
身体の力が抜けた。
安心した。
安心したら、涙が出た。
「和也…」
和也がはっとした顔をして、手を引き寄せた。
上半身を引っ張られて起こされた。
そのままぎゅっと抱きしめられる。
「ごめん…智…」
「…和也ぃ…」
ぽろぽろ涙が止らない。
和也の背中に手を回すと、ぎゅっと力を入れた。
「もっと…ぎゅってして…」
小さく言うと、和也の手がもっとぎゅっとしてくれた。
「好きだよ…智…」
その声は、俺の大好きなトーンで。
…心底、安心した。