第9章 FREEDOM
和也が身体を離した。
俺の顔を覗き込むと、頬を手で包んだ。
「智…」
「ん…」
「かわいい…」
「え?」
「そんなカワイイことするから、皆、智のこと好きになっちゃうんだよ…?」
和也の顔がニノになった。
「俺、誰にも負けないよ…アンタのこと好きだよ…」
後ろから肩を掴まれて、布団に倒された。
潤の手だった。
横を見ると、潤が微笑んでた。
「ニノのこと…好きなリーダーも大好きだよ…」
そのまま、潤の顔が近づいてきたと思ったら、唇にふんわりと重なった。
潤のやわらかい唇。
ただ、重ねるだけのキス…
思わず目を閉じる。
柔らかくて、熱い。
潤の唇が離れていくと、また違う唇が降ってきた。
相葉ちゃんの唇。
「俺も…リーダーが誰を好きだって、気持ちは変わらないよ…」
ちゅっと音を立てると、離れていく。
「智くん…」
翔ちゃんの声がしたと思ったら、また唇に柔らかいものが触れる。
「俺は、まるごと好きなんだよ…智くんが…」
「だから…今だけでいいから…」
相葉ちゃんの切羽詰まったような声がした。
「俺達のリーダーになってよ」
意識が飛びそうだった。