第9章 FREEDOM
ニノは立ち上がると、自分のカバンを漁った。
出てきたのは、いつも使ってるオイル…
お前…和也ぃ…
恨めしげに見ると、少し肩を竦めた。
「あ。ニノぉ…」
相葉ちゃんがにやりと笑う。
それをみた翔ちゃんもにやっと笑う。
潤は赤面する。
「あれ、いつも俺に使うやつといっしょ?翔くん」
「そうだよ、潤。あれをつかえば、智くんに負担かけずに済むから」
「そうだよね!あれがないと、キツいもん!」
お前ら、なんの話をしている…
「あれ使わないと、潤ってば痛がるもんなぁ…」
相葉ちゃんが潤の髪を撫でる。
やめろ…
そんなことしてるなら、股間からどいてくれ。
「やだ…相葉さん…みんなの前で…」
ちょっと潤の顔色が悪い。
翔ちゃんがそれに気づいて、潤の肩を抱きしめた。
「潤…横になってろ」
「だって…」
「潤には、一番美味しいところ残してやるから…」
そう言って翔ちゃんは俺を見た。
え…?
美味しいところって、俺の?
「ほんと?翔くん…」
「ほんとだよ、潤」
翔くんがぎゅっと潤を抱きしめた。
…だからさ…
翔くんって、潤のこと好きなんじゃないの…?
潤も潤で、翔くんの前だと子供みたいになってるし…
なんだよ…この人達…