第9章 FREEDOM
和也はじっと俺たちを見てた。
翔ちゃんの手が、どんどん俺を追い詰める。
「やめっ…んんんっ…翔ちゃんっ!」
起き上がろうとすると、相葉ちゃんがぎゅっと背中を押して起き上がれない。
そのうち、シャツをまくりあげられて、相葉ちゃんが俺の背中を舐めた。
「うっ…んっ…はぁっ…はっ…」
どうしてもヘンな声を出してしまうから、口を閉じようとしても吐息が漏れた。
「ふふ…智くん、色っぽい声出すね…」
翔ちゃんが擦りながら言うから、背中がゾクゾクして。
だって、また女の子みたいな顔してるんだもん…
俺一人だけ丸裸で、相葉ちゃんと翔ちゃんにいいようにされてた。
「かずっ…やだっ…助けてよっ…」
和也に目を向けるけど、和也までケダモノみたいな目をしてて…
ちょっと待ってよ…
これって、やばくない?
潤が、酸素マスクを取った。
そのまま立ち上がると、俺達の方へ静かに歩いてきた。
「ニノ、行かないの?」
潤がそう声を掛けると、和也は俺達の方に歩んできた。
まて…
まて…
まて…
「ちょっとまて…待てって…」
でも誰もやめない。
和也が翔ちゃんの上から俺を抱えると、潤が寝てた布団の上に俺を投げ出した。