• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第3章 引っ越し


キッチンと、リビング、それに俺の部屋。


そしてアトリエ。


後のニノと被る荷物は、蔵に仕舞ってある。


俺の荷物はそれだけ。


風呂とか共用部分のものはニノが用意してくれた。


それが家賃なしの条件だとか何とか言って。


俺、別になんも言ってないんだけどね。


守銭奴にしては、太っ腹なこと言うなって思った。


俺の部屋の荷物をとりあえず片っ端から開ける。


ニノが時々これどこ?とか聞いてくれて、そこの押入れ入れてとか、そんな会話をしながら黙々と片付けた。


とりあえずは粗方片付けて、なんとか寝られる状態までは持っていった。


リビングは明日でもいいや。


引っ越し休暇を2日もらった。


ニノもそれに合わせたので、さぞ3日は暮らしにくかっただろう。


でもそんなのは全然見せない。


「ん。また明日がんばろ?」


「ん。ありがとな」


そう言って、頭をポンポンと叩いた。


「んふ…子供じゃないんだから…」


そう言って嬉しそうに笑った。


「風呂入っちまえば?」


なんだか耐えられそうにないから、視線を逸らした。


「一緒に入る?」


「は、はぁ!?」


「へ?いつも一緒に入ってるじゃん」


「そりゃお前…コンサートの時限定だろが…」


「いいじゃん。節約になるし。準備してくる」


そういうと、パタパタと部屋から出て行った。

/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp