第9章 FREEDOM
蛍光灯の灯りと灯りの間の、暗いところだった。
俺の顔が手で包み込まれたかと思ったら、唇を柔らかいものがかすめていった。
翔ちゃんの唇…
さっきのことを思い出して、身体が熱くなった。
立ち止まってしまった俺を、和也が怪訝な顔で見てる。
翔ちゃんはそのまま先へ歩いて行く。
潤と雅紀が見えてきて、そっちに向かってゆったりと歩いて行く。
「どうしたの?智」
俺は和也の手を引き寄せて、ぎゅっと身体を抱き寄せた。
「智…?」
俺は待避所に和也を押し込んで、キスをした。
「ちょ…どうしたの…」
答えられなくて、そのまま構わず続けていたら、和也に押された。
「も…だめ…夜ね?」
あんまりかわいく言うから、待ちきれなくなって…
また和也をぎゅっと抱きしめると、唇にかぶりついた。
「んっ…さと…だめだって…」
「ん…もうがまんできない…」
俺は和也の股間に手を伸ばした。
「固くなってるじゃん…」
「あなたがこんなことするからでしょ…」
その時、背後に足音がした。
「お楽しみ?」
相葉ちゃんがひょこっと顔をだした。