第9章 FREEDOM
和也と潤が戻ってきて、再び車は出発した。
今度は和也の運転。
潤は助手席に座った。
「待て…潤、席変わって…」
「え?俺、後ろに乗ると酔うからだめ」
「えええ!?ちょっと待ってくれよー!」
相葉ちゃんと翔ちゃんは、ニヤニヤしてる…
やめろ…お前ら今、地獄の使者みたいな顔してんぞ…
「いいじゃんリーダー!仲良くしようよっ!」
「大丈夫だって!寝てれば着くから!」
そういうと翔ちゃんに抱き寄せられた。
「ちょっと!翔さん!やめてよねっ!」
和也が運転席から身を乗り出す。
「わーーーっ!やめろおおお!」
車内パニック…
蛇行運転してたら、後ろの車、遠くになっちゃった…
「もうっ!翔さんがいけないんだからねっ!」
「わかったって…何もしてないから、安心しろよ?」
今はな…
イってしまった衝撃で、だんだん眠くなってきた。
翔ちゃんの腕に凭れながら、俺はトロトロと眠りだした。
こんなことしなきゃ、最高に皆やさしいのになぁ…
一緒に居たいのになぁ…
ずっと、ずっと…
真っ白な世界へ意識を飛ばした。