第9章 FREEDOM
「相葉ちゃん…船はだめだ…ごふ…」
「んーじゃあ、温泉いく?」
「それなら…いいんじゃね?」
なんだか知らないけど、いつの間にか俺は相葉ちゃんの身体に手を回させられてた。
和也がその手をひっぱたくけど、離しても相葉ちゃんがすぐに戻すから、俺も和也もすぐ諦めた。
俺たちは飽きっぽいんだ。
潤と翔ちゃんがゴロゴロ転がって、こっちにふざけて突進してきた。
「リーダー!温泉っ!俺もいきたい!」
「智くんが行くなら、俺も行くよ」
「もう!楽しみー!」
潤と翔ちゃんは俺の方に転がってきたのに、俺達の真横でイチャイチャしている…
なんなんだこいつら…
お互いのほっぺを人差し指で、ぷにぷにつつき合ってる。
あっけにとられて見てると、相葉ちゃんが俺のほっぺをぷにぷにし始めた。
「や、みゃろ…」
また噛んじゃった…
相葉ちゃんは爆笑して、和也を見上げた。
和也も笑ってた。
「智、温泉いこっか」
嬉しくなって、俺は和也のほっぺをぷにぷにした。