第9章 FREEDOM
「しゅ、修学旅行!?」
今の俺の気分をまるで読んだみたいな提案にびっくりした。
「今度の改編期の休み、せっかくみんなでこの家に居るんだしさ…でかけない?」
相葉ちゃんがにこにこしてソファに座ってる。
俺はラグの上で、和也に膝枕されてた。
翔くんと潤は反対側で、翔くんが潤を後ろからだっこするような形で寝てる。
俺たちを見下ろしてる相葉ちゃんがソファの上に仁王立ちした。
「俺もどっちかに入れろ~!」
そういうと俺の上にぼふっと飛んできた。
「ぐふぅっ…!」
「あ、俺、ここでいいや」
そういうとすぽっと俺の腕の中に収まってしまった。
苦しくて咳をしていると、和也が相葉ちゃんの頭をスパーンとスリッパではたいた。
でも相葉ちゃんはどこ吹く風で、俺の胸の上でにこにこしてる。
「ねえ、リーダー修学旅行」
「ごふっ…ごふっ…」
「どこがいいかな~。釣りもしようね?」
「ごふっ…つ、り?」
「うんっ!」
釣りができるのかぁ…
それはいいかも。
でも和也の顔を見上げたら、すっごく冷たい顔してた。
「俺が船に酔うの忘れたの…?」
あ、やべ。