第8章 ミュシャ
相葉ちゃん発案のパーティーは盛り上がった。
潤が異様にはしゃいでて。
でもそれはなんとなく心配かけたくないからっていう空元気に見えた。
それを翔くんが横からなにくれとなく気遣って、いつもみたいに暴走しないように押さえてた。
それを相葉ちゃんは微笑みながら見てて、たまに翔ちゃんの代わりに潤を気遣ってた。
なんだ。
3人結構、いいバランスなんじゃん。
和也はずっと俺の横で、もじもじしてる。
多分、おしりが痛いんだと思う…
ごめん…和也…
俺はクッションをそっと渡した。
和也は顔を赤くしながら、それをそっとお尻の下に敷いてた。
おし。
潤がお酒飲めないから、俺達もそんなに飲むことはできなくて、パーティーは23時に終わった。
翔ちゃんが、潤に早く寝ろと説教してる。
「今日からは、ちゃんとお前の生活を俺が管理するからね」
「ええっ…やだよ。子供じゃないんだから」
潤がこそこそ自分の部屋に帰ろうとする。
「今は普通の身体じゃないんだから、俺が管理します」
きっぱりと翔ちゃんは言うと、潤の首根っこを掴んだ。
「俺、妊婦じゃないんだよっ?」
「あたりまえだっ!」
そう言いながらふたりは洗面所に消えた。