第8章 ミュシャ
なんとか蔵をきれいにして、そっと二人で庭に出た。
手をつなぎながら、庭をぶらぶらと歩いた。
池について、相葉ちゃんが植えた蓮を眺める。
「ほんとに植えちゃったんだね…あの人…」
くすくすと和也が笑う。
その時、家から俺たちを呼ぶ声がした。
「あっ、リーダー!ニノ!いたぁ!」
相葉ちゃんがサンダルを引っ掛けて掛けてくる。
「ねえ、今日の夜パーティーしようよ!初めて全員揃うんだよ!」
そう一気に言って、ん?って顔をした。
「なに?ヤってたの?」
「ええ!?」
「はーん…蔵…」
「ちょっちょ!相葉ちゃん!」
和也を見たら、真っ赤になってた。
なんだよ、いつものポーカーフェイスはどこ行ったんだ!?
「ち、ちがうからっ…」
真っ赤な顔してそんなこと言っても説得力ないですからー!
相葉ちゃんはニヤニヤしてる。
「ふーん…だいぶ、慣れたんだね?」
「だから違うって!もうっ」
俺は和也の手を取って、家に向かって歩き出した。
「そんな顔してたら、すぐわかるよ?セックスしてたって」
「ばっ…ばかっ!」
二人で顔をぺたぺた撫でながら家に入った。
速攻で二人で風呂に入った。
また…サカりそうになった…