第8章 ミュシャ
「はっ…あっ…あぁ…智、も、ダメ…」
吐息に混じる、切ない喘ぎ。
和也の額に汗が光る。
腰を動かしながら、額の汗を拭う。
「和也、イきなよ…」
潤んだ目で俺をじっと見つめて、また顔を横にふる。
「いや…一緒じゃないとイヤ…」
掠れた声でこんな可愛いこと言われて、我慢できない。
「う…ぁ…待って…もう…ちょっと…」
腰の動きが自分でも制御できない。
和也に乱暴に腰を当てて、ガクンガクンと揺れる身体を眺めた。
「ああっ…智っ…お願いっ…一緒にっ…」
「ん…和也っ…あっ…もう…イクよ…」
「あーっ…ぁ…出るっ…」
「和也っ…」
和也の身体がビクンビクンと跳ねた。
アソコから、綺麗な放物線を描いて白濁が飛び出した。
俺は和也の中に、思いっきり出してた。
「う…ぅ…あ…和也…」
腰をぎゅっと持つと、もっと奥めがけて最後の脈動。
「さとぉ…さと…」
汗が、和也めがけてポタポタ落ちる。
暫く、そのまま見つめ合った。
「気持ち…良すぎ…」
「バカ智…」
ぎゅっと和也を抱きしめた。
愛おしすぎる…
「ね。和也…」
「ん?」
「好きすぎて困る」
「ばか…」
そう言ったけど、和也は俺の頭をぎゅっと抱きしめてくれた。