第8章 ミュシャ

「あっ…智っ…さとしっ…」


和也の身体がしなる。


まだ挿れてないのに、感じてしょうがないみたいだった。


少し脇腹を撫でるだけで、甘い声で鳴く。


頭の中にその声が響いてきて、俺はどうしようもなくなってくる。


「和也っ…かずっ…」


乱暴に体中を撫でて、それをのがそうとするけど、和也の出す吐息や声を聞いていたら、どんどん身体に溜まって熱になっていく。


熱い…


汗が出て、和也の白い肌に落ちていく。


眩しそうに和也が俺を見上げる。


「智…すき…」


俺の頬を包むと、薄く笑う。


「和也…好きだよ…」


和也の腰をぐいっと持ち上げる。


こんなこと、やったことないけど…


和也の後ろに舌を這わせる。


「あっ…智っ…だめっ…」


「だって…オイルないし…我慢して？」


「汚いからっ…やめてっ…」


「だめ…」


充分潤すと、自分の指も唾液で湿らせて、和也の中に挿れる。


「ああっ…もっ…さとっ…」


和也のアソコが反り返った。


もう出したいと暴れてる。


そっとそれを口に含んだ。


「やっ…やだっ…だめっ…出る…でるっ…」


俺は構わず、咥えて舐めた。


和也が震える。


嬉しい。