第6章 夏合宿〜1日目〜
次に、王様を勝ち取ったのは
菜城先輩…
「やった〜
きた〜♪」
菜城先輩は大喜び。
嫌な予感しかしない。
「じゃあね〜
王様に真紀ちゃんが告白で♪」
もはや番号が関係ない…
「王様ゲームの意味がねぇだろうが!
バカ凛!」
またしても、
本日2回目の雪泉先輩の蹴りが入る。
「痛いってば深夜〜!
なら〜 真紀ちゃんだと信じて〜
4番♪が王様に告白かな〜」
私じゃなかったら、
どうするのやら…
って…
私1番じゃん…良かった…
「4番って…誰ですか?
私は違いますよ?」
すると、菜城先輩はショックをうけていた。
「真紀ちゃんじゃないの〜?
じゃあ誰かな?」
「俺…」
といって手を挙げたのは
神ケ谷先輩だった。
「はぁ〜!?
千尋!? 俺ヤダ〜」
ダダをこねる菜城先輩…
「はぁ…
それは…俺のセリフ…」
神ケ谷先輩はお疲れのようだ。
お疲れ様です…神ケ谷先輩
巻き込まれなくて良かった…
と思う私がいた。
王様ゲームも終盤で、これが最後だ。
そして…
最後の王様は…
「俺じゃん…
めんどくさい」
優だったようだ。
「アリスちゃんズルイ〜」
「ちぇ〜
最後くらい王様したかったな〜」
菜城先輩と月屋先輩のグチが
もれる。
「俺は…もう…関わりたくない…」
神ケ谷先輩…
「それで?
優は何を命令するの?」
隣にいる優に話しかける。
「ん〜
何にしようかな〜」
楽しそうにしていたので
良かったなぁ〜と思った。
この後の命令で、
大変なことになることを
私はまだ知らない。