第7章 夏合宿〜2日目〜
「ん?
聞こえなぁ〜い」
いつものニヤニヤした顔で
言ってくるから
おそらく聞こえていただろう。
どんどん近づいてくる菜城先輩…
このままじゃ…
「りーーーーーーん!!!!」
私の思考を一気に真っ白にした
とても大きくて元気な声。
この声は…!
月屋先輩!!!!
さすがの菜城先輩でも
ニヤニヤ顔が
一瞬固まった。
「ごめんね真紀ちゃん
続きはまたあとで♪」
「なっ…!?」
私がビックリしている間に
菜城先輩は
私から離れて月屋先輩の所にいっていた。
「なぁ〜に?」
「いや
一緒に遊びたいなぁって」
相変わらず元気な月屋先輩。
会話を聞いているかぎり
さっきの菜城先輩はどこへいったのやら…
さすが菜城先輩
対応がはやい。