第6章 夏合宿〜1日目〜
「王様だ〜れだ!」
みんな声をあげ、
一斉に棒を引く。
私には、4番とかかれていた。
「あっ…
俺…王様…めんどくさっ…」
どうやら、王様は神ケ谷先輩のようだ。
やけに、冷めている。
さすがネコ系男子!
「え〜
千尋ずるい〜
変われ!」
菜城先輩が神ケ谷先輩にすりよっていた。
「バカ凛!
それじゃゲームにならねぇだろうが」
雪泉先輩の蹴りがはいる。
「痛いってば 深夜〜
ごめんごめん♪」
「はやくやろうぜ!」
月屋先輩は、ウキウキで棒を掴みながら
目を輝かせていた。
「じゃあ…
2番が4番に膝枕される…」
また変なのに巻き込まれる…
「2番?
あっ…俺だわ」
えぇー!?
優が2番!?
どうしよう…
「私が…4番です…」
おどおどと名乗りでた。
「はぁ!?
真紀ちゃん!?
ズルすぎるでしょ!
アリスちゃん変わって♪」
「嫌です」
即答だった。
「ちぇ…ケチ〜」
菜城先輩がふてくされた。
すると、いきなり
太ももに温かいものがのった。
ビックリしてみてみると、
そこに優の顔があった。
「え!?優!?」
顔が真っ赤になっている…絶対…
自分で確信した。
「ふーん
いいじゃんこれ
俺、好きかも」
優が顔をうずめる。
「ちょっと…
優さん!?
セクハラ行為はやめましょう?」
「嫌だ」
これもまた即答だった。
「俺…結構…いい仕事したかも…
な?凛?」
「うるせぇ千尋!
何してくれてんの〜
俺にしてよ〜
アリスちゃんじゃなくて〜」
珍しく、神ケ谷先輩の方が、
一枚上手だったようだ。