第6章 夏合宿〜1日目〜
少し緊張しながらも、
優のいる部屋に向かった。
だけど、なかなか入りづらい…
結構、盛り上がっているようだ。
入れなくて、
部屋の前でボォーっとしていると
いきなり部屋の扉が開いた。
「えっ!?」
いきなりの事でビックリして、
思わず大きい声がでた。
「えっ?泉?」
そこには、仮真くんが立っていた。
「仮真くんっ!
ごめんね!いきなり来て…」
「いやいや!
全然大丈夫だよ?
どうしたの?
眠れない?」
仮真くん、優しい!
さすが爽やか系!
「眠れないっていうか…
1人だと、寂しくて…」
そういうと、仮真くんが笑いだした。
「え!?
仮真くん?」
「いや、泉って可愛いなって
そういうとこあるんだなって
思ったらさ、笑っちゃた」
仮真くんはまだ笑っている。
「ちょっ…
えぇー!
笑うな〜」
仮真くんと、立ち話をしていると
仮真くんの後ろから
優が出てきた。
「なになに?
誰と話してるの?蛍〜?」
パジャマ姿の優が顔をだした。
「あっ…優!」
思わず、少し大きな声がでた。
「え!?
真紀!?」
「おっ!
優か〜
泉が寂しいらしいよ」
仮真くんが優しく微笑んだ。
「そうなんだ〜」
優のパジャマ姿に
少しだけ可愛いと思ってしまう
自分を抑えて
そのまま私は部屋に入っていった。