第6章 夏合宿〜1日目〜
「優?
なんでそんなにふくれてんの?」
「真紀は何にもわかってない」
さらに、ふくれてしまった…
そういえば!
このメンツで喋っているなかで
月弥先輩がはいってこないのは
おかしいと、たった今気づいた。
「そういえば!
月弥先輩は?」
辺りを見回すと、
そこには、雪泉先輩の肩にもたれかかりながら
爆睡している、
月弥先輩の姿があった。
「未希斗ってホント寝るよな…
そして寝たら、
当分起きない…」
神ケ谷先輩が言った。
「え!?
それって困りません!?
もうすぐ、着いちゃいますよ〜」
バスに乗ってから、だいぶ時間がたっていた。
そして、目的地の宿まで
もう少し!
海がもぅみえている。
空の青と、海の青が
妙に、夏っぽさを感じた。
まぁもぅ夏だけど……
そんなことを考えているうちに、
宿に着いてしまった。
雪泉先輩達は、月屋先輩を
一生懸命、起こしていた。
バスを降りると、
目の前に宿があった。
そこまで、大きくもないが
とても綺麗な宿だ。
しかも、宿の目の前は海!
テンションMAXです!
「海だよ!海!
ねぇねぇ優!
海!」
「そんなはしゃぐなよ〜
遊びに来たんじゃないんだからな」
冷静に答えられる。
「まったく〜
アリスちゃんはつれないね♪
ねぇ真紀ちゃん♪」
バスから降りてきた、
菜城先輩が話しにはいってきた。
「ですよね!
ホントに優は、冷たいんだから!
って…
菜城先輩…月屋先輩、起きましたか?」
「いや〜
まだ、夢の中みたいだよ♪
今、深夜が頑張ってる♪」
「ハァ…」
ため息しかでてこない…
雪泉先輩!お疲れ様です!
としか、思えない私である。
話しをしていると、
雪泉先輩がバスから出てきた。
「お前ら!
部屋に荷物置いたらすぐ練習だ!
20分後そこの砂浜に全員集合だ」
「うっす!」
元気のいい声が響いた。