第4章 励まし
〜優〜
真紀がいきなり、部活中に倒れた。
いきなりの事でビックリした。
意識を失った真紀をみたら、
心臓がとまるかと思った。
それぐらい、
怖かった……
真紀が救急車に運ばれてから
すぐにおみまいに行った。
真紀が目を覚ましたときは、
とても安心した。
真紀に声をかけるものの…
「やめて…
何もしないで…
優しくしないで…
話しかけないで…!」
真紀は泣いていた…
「そっか…
俺、帰るわ……」
とっさにでた言葉だった…
真紀の病室からでたあとの帰り道…
俺はひたすら後悔した…
あの時、
何かかけてやれる言葉があったかもしれない。
そう思うと、真紀には申し訳ない。
真紀があんな事を言うはずかない…
きっと何かの理由がある。
「なんで俺は
こうもダメかな…
真紀の泣いてるとこ初めてみたなっ……」
小さくつぶやいた。
思えば
真紀の泣いている姿はみたことがない。
いつも、俺がみる真紀は
笑っていた。
『がんばって!優!』
『優はスゴイねっ!』
いつも、真紀は俺をみてくれていた…
応援してくれた…
いつも、笑顔だった…
「ははっ…
やっぱりダメだな…
俺、真紀に甘えてばっかじゃん…
真紀がいないと何もできなっ……」
その瞬間
涙が、こぼれた。
「真紀…」
かぼそい声でつぶやいた…