第4章 励まし
昨日の事を
雪泉先輩達に話す。
「私が
優を傷つけてしまったんです…
1番心配してくれていたのに…」
気づいたら、
涙があふれていた。
「なんで、泉は
有栖にそんなことしたんだ?」
「たしか、アリスちゃんと
仲良かったよね?」
涙をぬぐいながら答えた。
「私は最近、悩んでいたんです…
その事で頭がいっぱいで…
優にあたってしまって、
それで傷つけたんです…
ホントに私…
めんどくさいですよね…」
私は、自然とうつむいた…
そしてまた涙がでそうになったとき、
雪泉先輩に頭をなでられた。
「泉って、バカだな
そんなことだったのか…
なんで相談しなかったんだ?
有栖だって話せば
相談にのってくれるだろ?
それに俺達だっている」
「そうだよ〜♪
真紀ちゃん♪
俺がいつだって相談にのってあげたのに〜♪」
「そうだっ!!
いつでも助けてやる!」
「まぁ…
少しは…頼れよ…
俺が…何とかするから…」
ズルイ…
そんな優しい事を
言われたら、泣いてしまう。
「無理すんなよ!
俺達がいるから…」
すると、
雪泉先輩が無邪気に笑った。
私の目から何粒もの
涙があふれた。
そしたら、雪泉先輩が優しくまた、
頭をなでてくれた。
「アリスちゃんに、
謝っとかないといけないんじゃない?
相当、落ち込んでると思うよ♪
アリスちゃんの事だから♪」
「はっはい…!
色々すみません!
ありがとうございました!」
少しだけ、
気持ちが楽になった…
〜翌日〜
私は病院の屋上にいた。
風が気持ちいい…
こうしていると、
気持ちがまた少し楽になる。
優は、あの日いらい
病院にきていない…
謝りたいのになぁ〜
私は、澄んだ青空を見上げて
小さなため息をついた…