• テキストサイズ

君と空

第4章 励まし


朝、目覚めると
見慣れない白い天井があった…
私は、部活中に意識を失い
倒れてしまった…
情けない
それに優を傷つけてしまった。
昨日、優が帰っていってから、
ずっと泣いていた。
どうやらそのまま寝てしまったらしい…
すると、ドアをたたく音がして、病室に入ってきた。
どうやら、
雪泉先輩と菜城先輩と月弥先輩と神ケ谷先輩が
おみまいに来てくれたようだ。
「やっほ〜
真紀ちゃん♪
元気してる〜?」
菜城先輩が近寄ってくる。
またまた、近い。
「はっはい!
おかげさまで、体調もだいぶ
よくなりました!」
かぼそい声で言った。
「ホントに大丈夫〜?
そうやって、弱々しい真紀ちゃんも
可愛いけど、
やっぱり真紀ちゃんは笑ってる方が可愛いよっ♪」
菜城先輩がさらに近寄ってくる。
顔が近い。
「凛!
やめろ
一応まだ、病人だぞ!?
無理させんなって…」
雪泉先輩が、菜城先輩を私から引き離した。
「ホントにすみません!
わざわざおみまいまで…」
「全然いいよ!
逆にめっちゃ心配だったんだけど!」
月弥先輩は相変わらず明るい。
「神ケ谷先輩も!
ホントにすみません!
色々と迷惑かけて…」
「まぁ…
一応…大丈夫かなって思っただけだから…」
「何言ってんだよ千尋!
お前が1番心配してたじゃん!」
「ちっ…違うし!
別に……」
月弥先輩が神ケ谷先輩をいじるのも
よく見る。
やっぱり仲が良いな。
「ってか
アリスちゃんが1番心配してたよ〜♪
真紀ちゃんが倒れてからは
ホントに焦ってたよ…
あんなアリスちゃんはじめて見たかも♪」
「ゆっ…優が…ですか?」
優の名前があがると、
胸が締め付けられ、また泣きそうになった。
「大丈夫か!
有栖と何かあったのか!?」
雪泉先輩が優しく
背中をなでてくれた。
/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp