第2章 バスケ部
こうして
いよいよ試合がはじまる。
先輩達が1年生の実力をみるので、
結構大事な試合だ。
2年生は
雪泉先輩
菜城先輩
月弥先輩だ。
なかなか手強そうだ。
「まずは
優と、仮真くんと……」
1年生に確実に指示をだす。
「真紀〜
がんばってくる」
「うんっ!
がんばって!」
こんなにやる気の優をみるのが
久しぶりで、嬉しくなった。
どちらも整列して
試合スタート!!
優がバスケをする姿が
これまたカッコイイ!
いけないいけない!
こんなことを考えてる暇なんてない。
急いで、ノートを取り出し
1人1人の細かい所を
試合をみながら、書いていく。
試合をみていると…
1年が2点リードしていた。
なんでかというと…
優と仮真くんの連携プレイが
ぴったりだったのだ。
仮真くんのパスで
優がシュートをきめる。
いいコンビだ!
ノートには、
有栖と仮真、息ぴったり!と書いた。
無事、1試合が終わった。
1年が、1点リードしている。
「仮真と有栖、あいつらやるな
相当うまいぞ
こっちも気合いだしていかないと!
負けっぱなしはダメだからな!」
雪泉先輩が汗をふきながら言う。
「やっぱりそうこないと!
面白くないもんね!
燃えてきた!」
月弥先輩が、叫んだ。
「ふ〜ん♪
アリスちゃんやるねぇ〜
潰したくなるな♪」
菜城先輩は、腹黒いな…
「優!
おつかれ!
すごかったよ!」
優にタオルを差し出す。
「ありがと…
そうかな?
すごいのはあいつだと思うけど…」
チラッと仮真くんの方をみる。
「確かに、仮真くんもすごかったけど…
どうして?」
「一緒にプレイしたら分かると思うけど
あいつ相当やるぞ…」
優がここまで言うのは
ビックリだ。
「そうなんだ…
あと…
優には3試合目にもでてもらうつもりです」
「えっ!?
マジ!?
もっと体力残しておくべきだった…」
平気そうにみえるが
結構体力を消耗している。
動きまわってたから、
そりゃそうか…