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君と空

第2章 バスケ部


〜帰り道〜
「なんで機嫌悪いの?」
優が、あれから一言も喋ってくれない。
「………」
「ねぇ!優ってば!」
「ちょっ…
離せっ…」
優の手をとると、
言った事とは違い、顔が真っ赤だ。
自分自身の顔が熱くなるのがわかる。
きっと私も、真っ赤なんだろう…
「嫌だ!
なんで機嫌悪いのか言わないと
離さないっ!」
手に力をこめる。
自分も死ぬほど恥ずかしいが、
ここは我慢だ。
なんとしてでも聞き出さなきゃっ!
「いっ…いやだ…
真紀には教えないし……/////」
照れてるよ!
照れてるよ!
可愛いすぎる!って
違う違う…
「教えてよ〜
じゃないと離さない…」
「っ……
真紀が、
他の男と話したり、
抱きつかれてるのをみると、
なんかムカつく……/////」
「えっ……!?」
なにこれ…
ちょ〜可愛いんですけど!?
ヤキモチ!?
優が…!?
驚きのあまり、優の手を離してしまった。
「ここら辺で…
また明日……/////」
そういうと、勢いよく走っていった。
「ちょっ……/////
優っ!」
優がヤキモチ?か分からないが、
そんな事を思ってたと思うと…
残りの家までの道のりを
私は顔を真っ赤にしながら、
走って帰った。






「ただいま〜!」
家に着くと、母が夕飯を作っていた。
「あら!
真紀ちゃん、おかえり」
私は急いで、2階の部屋と向かった。
部屋に入ると、
ベッドにうつ伏せになり、
今日の帰り道のことを思い出した。
思い出すだけで
顔が熱くなった。
そんなことを考えていると…
「真紀ちゃん!
ご飯!」
母が呼んでいる。
私は顔の熱を冷ますように、
部屋の窓から顔をだした。
春の夜風は少し冷たい…
ふと、空を見上げると
街の明かりでたくさんは見えないが、
美しい星が何個かみえた。
私は、空を見上げるのが好きだ。
空がすべてをものがっているように
思えるから…
顔の熱が冷めたのを感じ、
私は急いで、
母のいるリビングに向かった。
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