第1章 ずっと見てた【一松】
一松「‥なんで俺の名前知ってんだよ。」
苗字ならバイトのネームプレートがあるから分かってもおかしくない。
でも下の名前を知ってるなんて‥。
「私も、あなたの事ずっと見てたから‥。」
乱れた服を整えながら頬を赤くして◯◯は答えた。
一松「はぁ?どういう事だよ!」
「あなたがここでバイトしてるのを一目見てからずっと気になってて‥この前、駅前ですごく似てる人がいたから話しかけたら弟さんだったの。その時、あなたの名前を聞いたから知ってるんだ。」
一松「何色着てた?そいつ。」
「ピンク色のネクタイしてたけど‥。」
トド松か!
あいつしれっと俺の事言いやがって‥帰ったら殺す。
一松「まあ、良いや。で?警察呼ぶ?」
とは言え俺がやった事は完全に犯罪だ。俺をどうするかはもうこいつに委ねるしかない。
俺は多分最後になるだろうと思いながら煙草を吸い始めた。