第2章 あなたが欲しい【おそ松】
そこにはやはり◯◯がいた。
俺と目があった瞬間困った表情を浮かべ、気まずそうに下を向いていた。
◯◯「あっ‥ええっと‥。」
カラ松「大通りで偶然会ってな、卒業以来だし皆にも会わせたくて俺が連れてきたんだぜブラザー!」
カラ松が俺の隣に来ると、馴れ馴れしく肩を組みながらパチンと指を鳴らして来た。
なんだよ、カラ松に引き止められてのこのことこの家に来たのか。てか俺帰ってこなかったらなんでもし放題じゃん!
警戒心なさすぎ!
俺の心の中で嫉妬心がふつふつと湧き上がって来ているのを必死にこらえながらなんでもない素振りを見せるしかなかった。
おそ松「ふーん、あっそ。俺邪魔そうだしパチンコでも行ってくるわー。」
そう言って襖をピシャンと勢いよく締めながら俺は居間を出て行った。
けど、このまま何処かへ行って俺が居ない間に◯◯がカラ松に何かされたらと思うとそこから動けずそのまま耳をすませながら座っていた。
俺がいなくなったと思ったんだろう、2人は引き続き会話をし出した。
カラ松「‥せっかく久しぶりに会ったのにあの態度はないだろ。◯◯、気にすることない。後でおそ松には俺から言っておく。」
◯◯「うっ‥ぐすっ‥!」
カラ松「えぇっ、ちょ‥◯◯どうした?」
ぐすっと鼻をすする音が聞こえる。もしかして◯◯が泣いてる‥?何で泣いてんだよあいつ‥。
カラ松「よく‥分からないが辛いなら泣くと良い。しばらくこうしててやるから。」
見ていないから分からないけどこの感じはぜってーあいつ◯◯の事抱き締めてる!
クソ松!後でぶっ殺す!