第3章 改めて初登校。
始まった入学後第一回目のホームルーム。
序盤は時間割表が配られたり部活やら委員会やらの申請書が配られた。
「あー、ちなみに委員会はともかく部活はどっかには絶対入れよ。
うちの学校はあくまでアイドル養成する学校だから、部活の方は適当に適度にやっとくだけでいいからよ」
・・・だそうだ。
まあ、これは追々なんの部活に入るか決めとこう。期日は一週間以内らしいし。
配布物を全部配り終えて、次に始まったのは教科書云々の説明。
各教科の初授業の時に配られるそうだ。
「・・・まあ、授業とかはこんなもんか。
あと何か解んなかったら聞きに来い。暇だったら教えてやる。暇だったら、な。
さーて、次は・・・いよいよそこの2人がお待ちかねの自己紹介タイムだ。席順にやってけー」
と、言う事で始まった自己紹介タイム。
トントン拍子に進んで私が今日知り合った3人はすぐに自己紹介を終えた。
明星くんと遊木くんはさっきと似たような感じの自己紹介、乙狩くんはシンプルな自己紹介。
キミら安定のキャラだな・・・。
あ、そう言えばユニットどこなのか聞くの忘れてたな・・・。
後で聞いとこう。
「アタシは、鳴上(なるかみ)嵐(あらし)よ。
恋の悩みから流行りの美容とか、興味のある子は是非お喋りしましょっ♪
初めてな人も、初めてじゃない人もこれからよろしくね?」
茶目っ気を含んだ、愛想のいい風な感じで自己紹介をした明るい金短髪で薄藍瞳の男子。
見るからに女子力が高そうだ。
「・・・朔間(さくま)、凛月(りつ)。
昼苦手だから、あんまり起こさないで・・・・・・ふあぁふ・・・」
聞き覚えのある苗字を名乗ったのは、黒髪で赤い瞳の男子。
そう言えば心なしか朔間さんも眠そうだった気がする。弟さんなのかな。
その後もあれやこれやとクラスメイト達が自己紹介を終えていく。
ぶっちゃけ、苗字しか覚えられないかもしれない。(断言)
そんなこんなで、なぜか私の自己紹介はラストになった。
さがみん先生に苗字を呼ばれて、よっこいせと立ち上がった。