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音楽と私と春夏秋冬【あんスタ】

第2章 入学し・・・・・・き?


私の目的地は体育館だったはず。
入学式に出て、教員やら生徒会代表やらの言葉を聞くはずだった。


のに。

ついさっき、知らない誰かにぶつかられた。
ここに居ると言う事は彼もきっとアイドル科だろう。
灰色って言うか銀色って言うか・・・言うなれば狼、みたいな白銀色の髪の毛。顔は言わずもがな整ってる。


その彼に腕をひっ掴まれてどこかへ連行された。
そう、連行。


一応謝ったのに、彼の気が済まなかったみたいで。
転ばないように着いていけば、見えてきたのはよくテレビの歌番組とかで目にするステージ。さしずめここは野外ステージなのかな。

軽く人の集まっている中をどんどん進み、銀髪の男子生徒はステージの割と近い位置で止まった。
そしてようやく解放される腕。





「ほら、連れて来てやったぜ暇なヤツ!」





いや解放された事に関してはまあ良かったんだけど・・・無理矢理連れて来た挙げ句暇人呼ばわりとはいかがなものか。

ドヤァッ!と言わんばかりの態度の銀髪男子。
目の前にはこれまた見知らぬ男子2人。


1人は染色鮮やかなパープル、紫色の髪。肌が褐色なところを見ると、ハーフか外人なんだろうか。
もう1人は・・・黒髪で赤目が特徴的だ。よく解らないけどどことなく余裕の表情を浮かべている。なんだろう、妖艶・・・ってやつ?





『、ちょっと待ってくれ銀髪くん。
私は体育館に向かっていたし入学式に出る予定があったんだ、断じて暇人とかじゃないよ』

「ぁあん?
テメ~俺様の命令が聞けねえって言いてえのかよ」

『いや、そもそもキミから命令された覚えが無いんだけど・・・』

「・・・ほんにやかましいのう・・・。
もう少し落ち着いて喋られんのかえ、わんこよ」

「っだ~れがわんこだ。俺様は狼だっつってんだろ!
この吸血鬼ヤロ~!!」

「きゃんきゃんと健気に吠えるわんこに相応しい渾名(あだな)じゃろうて。のう、わんこよ?」

「っぅがぁああ・・・!
マジでテメ~ぶっ倒す!」





なんか知らないけど言い合いが始まった。

え、なにこれ。


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