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音楽と私と春夏秋冬【あんスタ】

第2章 入学し・・・・・・き?


「後は・・・・・・あー、まあ何か解らん事があったら直接聞きに来い」





伝えたい事を言い終えて、さがみん先生は入学式の準備がまだ終わってないとかで去って行った。
学校行事よりいち生徒を優先してくれるなんて、面倒見はいい方なのかもしれない。

さがみん先生と別れて、そう言えば今何時なんだろうと思い出す。
確か入学式は10時からだった気がする。



スクバの中に受け取った紙とサイリウムを入れる。



あーあ、こうして生徒手帳に男性明記されて・・・男子ばっかの環境に半ば強制的に放り込まれるなんて。

ついこの間まではごくごくフツーの共学の学校に通ってたのに・・・まさにザ・男子校!みたいな所で学生生活を送るなんて夢にも思わなかったよ。
いやまあ現実なんだろうけど、ね。





『(さがみん先生にもイケメンって認定されちゃったし、なあ・・・)
さて、体育館体育館・・・と』





一息ふう、とついてさがみん先生が立ち去って行った方向へ歩き始める。
入学式の準備とか言ってたし、きっと体育館に向かったんだろう。


あー桜綺麗だなー。とかほのぼの考えながら歩いていた時だった。



ッどん!!!



『っ、っと・・・と、・・・?』

「・・・っい、ってえな・・・!
おいこらテメ~、どこ見て歩いてやがる!?」

『どこ、って・・・前だけど?
後ろ見ながら歩けるほど器用じゃないし』

「前、だぁ~?
チッ・・・俺様が通るんだから退いてろよ!」

『いや私にそんな予知能力無いから・・・。
まあ、邪魔したのなら謝るよ。ごめん』

「・・・・・・ふんっ、うぜ~。
なんか他の奴らより臭いヘンだし・・・あームシャクシャするぜ・・・。・・・・・・ん?
そうだ、おいテメ~!」

『あい?』

「テメ~どうせアイドル科だろ、来い!!」


がしっ


『え。ちょっ・・・・・・』





見知らぬ男子、掴まれた腕。
引っ張られる私。

目的地が解らないまま私は引き摺られるようにして連行された。


舞い散る桜の花びらは相変わらず綺麗だ。
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