第2章 超高校級の高校生達
「夏織ちゃん…案外不器用なんすね。」
「あ、ご、ごめんね!へたくそで…。唯吹ちゃんがやったほうがよかったね…」
「い、いえ!大丈夫です!ありがとうございます!…手当てしてもらえたのなんてで……嬉しいです」
「…そっか。ごめん、初手当てが汚くて…」
思わず縮こまる。
これは申し訳ない…。
「あーっ!百合展開っすか?」
「ふえ?百合ですかぁ?きれいですよねぇ」
「違うっすよー!百合っていうのは女の子が…」
「あっ!!いや、その、あなた、名前はなんて言うの?」
「あ、罪木蜜柑と言いますぅ。超高校級の保険委員と呼ばれています…あのっ、よろしくお願いします!」
「蜜柑ちゃんね。よろしくね!私は蜜森夏織」
「澪田唯吹っすー!超高校級の軽音楽部っす!」
やっぱり、保険とかそういう関係の才能だったんだ。
そんな子にあんな汚い手当てしちゃったなんて…、申し訳なさすぎる。
「あ、そろそろ私も他のところ行こうかな。2人ともまた後でね!」
「はい!…また。」
「ばいばいっす!」
さ、次はどこに行こうかな…。