第2章 超高校級の高校生達
で、空港にきた。
何があるかと言ったら、やっぱり飛行機だった。
でも、あれ動くの…?
「言っとくけど、あれは動かねーぞ」
「え、そうなの?」
「ああ。エンジン丸ごと抜かれてんだ。ありゃハリボテだな」
「そうなんだ…。なんか詳しいね?」
「ああ…そういや、お前とは挨拶してなかったな!俺は超高校級のメカニック、左右田和一っつんだ!よろしくな!」
左右田和一くん。
真っピンクの髪の毛のわきを三つ編みして黄色のツナギを着た、まさに派手って感じの印象だった。
「えと、私蜜森夏織って言うんだ。よろしくね、左右田くん」
「…なんか、お前は普通そうだな?」
「え?」
「あーいや、さっきまで会った奴みんな変人だったからさ…。今日初めてまともな奴と話したわ」
「そうなの?どんな子?」
そんな変な人いたかな…?
私がまだ会ってないだけか。
「…金髪で着物の奴」
それ日寄子ちゃんだ。
左右田くんに何か罵声でも浴びせたのかな?
「あと、学ランの超ごっつい奴。それと…あいつだ。」
そう言って、左右田くんが見た方向には、長いマフラーを巻いて顔にイナズマみたいな…メイク?をした男の子がいた。