第1章 ーカラ松とそばにいるー
彼女は裏方でよく最後まで残って背景や小道具の確認や、制作をしている。
ゆうだ。
よく俺と一緒になる、彼女は入部してから裏方の仕事を高めていった。そのおかげで俺の芝居もマシに見えているのだろう、ファンの子達も応援してくれている。
だが、俺はこの成功を独り占めしてしまったような気がして申し訳がなかった。
俺なんかよりゆうの頑張りに気づいて欲しいと思ったが、彼女のことを先輩達がちやほやしているのを見て。
俺の方がゆうのがんばりを知っているのに、俺の方が・・・。
そうゆう思いがだんだん強くなっていった。
まあ、こうゆうのは俺の一方的な感情でしかないのだろう、あまり思い詰めたのは止めよう、かっこよくないしな。と思い、密かに彼女の健気な姿を見ることしかできなかった。
そして、目で自然と彼女を追っていて気づいたことがある。
彼女は喋りが苦手なようだった、先輩達にちやほやされても逃げるように、笑みを浮かべてあとずさる。他の部員に対しても必要最低限のことを伝えるだけだった。
そんな彼女が俺に話しかけてくれている。
これは自惚れてもいいのだろうか?
「そ・・・そうか、すまないgirl達、また今度話しかけてくれ。」