第3章 ーおそまつの心はー
手をおずおずと俺からつないだ。
「いいんちょーってさ、何かあぶなっかしーし歩くなり走ったりなり立ち止まったりなり俺が手をつないでてやるよ。」
そう言いながら手をつないで歩いてるけど、手に汗はかいてるしいいんちょーの反応がすごく気になった。
ちらりと横を見ると、俺の顔を見てはいるんだけど・・・。
なんていうか、タコとイカの足の数が違うのを見つけたみたいな顔をしている。確かに変なこと言ったけど俺そんなに変なこと言った!?今思い返すとプロポーズっぽいと思えなくもないかもしれない!うわぁ・・・。恥ずかしいとか今まで他人に対して思ったことあんまりなかったのになんだなんだ!俺どうしちゃったわけ!?
だれかと手を繋いだのなんて久しぶりだった。あったかい、おそまつくんなんかやわやわと握っているからなんだかくすぐったいけど。
そうか、誰かと手を繋いで逃げたり走ったりしていいんだ。
なんか全部1人じゃないといけない気がしてた・・・そうゆう私の固定概念をこの人は壊してくれるんだなぁ。
この人ともし一生一緒にいたら私をちゃんと叱ってくれそうだなぁ。ちゃんと見つけてくれそうだなぁ。
ああ・・・。好きかもしれない。
いいんちょーとコンビニについたので俺は空気がいたたまれなかったので急ぎ目で手を離した。