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おそまつ!短編集!中編もちょいっと。

第3章 ーおそまつの心はー


まさか、会ってしまうとは思わなかった。
なぜにこんな時間に?しかも、いいんちょーの私服は普通に可愛いのに・・・。
「な・・・なんでまた三つ編みおさげにもどってんの?」
こんばんわとか、おー偶然ー!とか色々言葉がある中でなんでこんなことを言ってしまったのか。
いいんちょーはなんか目をまん丸にして「落ち着くから?」と、なぜか疑問形で返してきた。
ああーいいんちょーらしいなって思って俺は少し笑った。

「んで、なんであんたがこんな夜中に1人で歩いてんの?あぶねーだろ普通に。」
親は一体どんな教育してんだよ、まったくとか思いながら俺も人のこと言えねえけどって心で付け足した。
「その・・・ご飯を買いにコンビニへ。」
俺はそのときに、いいちょーが勉強しすぎてお腹が減って夜食を買いに来たんだなって思った、まぁ実際は違ったんだけど。
「ほー?案外食いしん坊だなぁ?あぶねーから俺が付き添ってやるよ。」って、俺がついて行きたいだけなんだけど( ^ω^ )

2人とぼとぼ歩き出した。相変わらず街灯はチカチカしてたけど、さっきほど気にならなかった、それよりいいんちょーを見てた。
「おそまつくんはなんでこんな時間に?」
その理由をきかれると知らずのうちに頬が赤くなりそうで俺は必死のポーカーフェイスで淡々といった。
「男にはあるんだよ、走り出したくなる時がさ。」
きょとんってしたけどすぐにいいんちょーは口元を手で隠しながら笑った。
「男限定なのかな?」
そう言って笑ってくるのがくすぐったくて、胃らへんがじわじわ何かが湧き上がってきて叫びたくなってきてしまう。
「っ・・・いいんちょーもあるんじゃねえの?走り出したい時!」
「うん。」
「え!?あんの!?ちょっと意外だわー。」
「うーん、走り出したくなるっていうか。」
いいんちょーは目を少し伏せて微笑んでいたけど、なんだが悲しそうに言った。

「逃げ出したくなった時何回かあるかな・・・。誰にも必要とされてないかもって感じた時とか。」

俺がこんな台詞言っても深みはねぇけど、いいんちょーのは・・・。きっと今俺に精一杯みせた内側だと感じた。

「じゃあこれからは、走り出した時俺が手を掴んでやるよ。」

気づかぬうちに俺はそう言ってた。


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