第2章 ー 一松は、はじめておもった。 ー
まさか?
おそまつにいさんが、タネあかしというようにニタリと笑った後。バスケットボール入れのところをガサガサしてある物を掲げた。
「だららったらー♪隠しカーメーラー!」
一気に女共の顔が青ざめる。ああ、そうか、それで。
「それで、顔とか体に傷つけたら俺が先生とかに咎められるから暴力止めたんだな。」トド松の頭良くヤるっていうのはこうゆうことか。
トド松はそうだよと言う代わりにウィンクしてくる。
ッケ、こいつの作られた可愛さに気づかないとかこの女共どんだけ目が腐ってんだ。
そうこうしていると女共の1人が泣き出した。
「私はトド松くんに好きになって欲しかっただけなのぉ!」
こうゆうのは、1人泣きだすと後の奴らもぐずってくるわけで・・。
「トド松くんがこんな女にひっかかるなんて許せなかったのぉぉおお!!」
「いつもいつも可愛いって言ってくれるじゃん!どうしてこいつなのぉ?私たちのほうが毎日おしゃれして頑張ってるのに!」
「なのにこいつ!自分はおしゃれしなくてもトド松くんに気に入られてるって顔して教室歩いてるんだもん!むかつくでしょうそりゃあ!」
トド松の目がすわった。これは、まずい。
「ほぉーら、見た目しか見てない。君たちがもし雑巾でも健気だったら僕は愛せるかなぁ。」
つまり今のこいつらは雑巾以下か。
「ひどい!トド松くんがこんなひどい人だと思わなかった!」
1人が走り出すのにつられて全員が退散する。
「僕の演技見抜けないのが悪いんだろばーか。」
女が全員いなくなったらトド松は仮面をやめた。そして彼女の方に歩み寄る。
「ごめんね、まさかこんな目にあわされてるって知らなかったんだ。一松兄さんの様子が最近おかしいから彼女でもできたかなっておそまつにいさんと冷やかすために後をつけたら君がいたんだ。」
おい、それで知ったのか。
彼女は首を振った。
「トド松くんのせいじゃないよ、悪いのはあの子達と友好関係が悪い私の方。」
彼女は申し訳ないと頭をトド松に下げた。
トド松は握りこぶしを固く握っていた。
「そして・・・・ごめんなさい、トド松くんの気持ちには答えられません。」
「知ってるよ。君は・・・・。」トド松は泣きそうな顔をした後ため息まじりにぼそりと言った。
「顔が同じでも、こればっかりはなぁ。」
