第2章 ー 一松は、はじめておもった。 ー
俺はどうするべきか、汗をかきながら思考を巡らした。犯人はわかっているが、彼女のクラスも名前さえもわからない。猫達も一体どんな目にあわされているか考えるだけで頭がクラクラしそうだ。
ガサッ。
その時、草むらがかすかに揺らいだ。その草むらに猫が横たわっていた。俺といつも一緒にいるメガネをかけた猫だ。
「にゃあっ・・にゃっにゃにゃにゃっー・・・。(ヒック!やられた!マタタビを僕らに振りかけるとは・・・ヒック!)」
猫がいないのは女共がマタタビを使ったためだと判明した、きっとみんなは他の場所で酔っ払っているに違いない。俺はひとまず猫達が暴行を加えられてるわけではないと知って安心した。
でも。彼女への不安は増すばかり。
「あいつは!?あいつはどこに連れて行かれたんだ!?」
彼女はきっとそうはいかない。
もう猫の手は借りられない。
でも俺が今一番彼女のとこへ駆け寄って盾になりたいんだ。
「・・・・・にゃ。(・・・・・体育倉庫。)」
それだけわかれば十分だ、あとは俺が女共にひどいことをすれば標的は俺になるはずだろう。
何をしてやろうか、そうだ、彼女の髪を切ろうとしたんだ、自分たちが切られてもいいのだろう。
やや芸術的になるかもしれないが、俺の知ったことではない。
そうだ、彼女は毎日涙を我慢して学校に来てたはずだ、だったらあいつらの恥ずかしい写真でもとってバラされないか震えながら登校すればいいんだ。
そうだ、そうだ、そうだ。
俺は知らないうちに泣いていた。彼女の与えられていた痛みの1つ1つがとてつもなく重く俺はその重さを取り除くために走り抜けた。
待たせてごめん、臆病者でごめん。
今行く。