第2章 ー 一松は、はじめておもった。 ー
「「「きゃぁあああああああああ!?」」」
女どもの叫び声が聞こえたから、俺は状況が見れるところに移動した。
「いったーい!なんなのこの猫達!?」
「あ!?ハサミが!?」よし。
「なんなのよこいつら!!」
靴下が破れたり足に引っかき傷がついたりいい眺め。
一匹の猫が彼女の前に座り、アイコンタクトをした後、歩き出して誘導をって・・・・・は?
なんで俺の方に誘導してんだ!?おい!?
猫が何か言いながらこっちに来る。
にゃんこ「ニャー。(煮干しはいいからこの子と仲良くしてよ、僕たちもこの子気に入ったし今度から連れてきてよ。)」
う・・・。正直、俺の経済的にそっちの方がありがたくもある。
小遣いも実はもうぼちぼちしかないからな。
そうこう思っているうちに彼女がこっちに気づいた、俺はなんとなく気まずくて目を逸らした。
「あ・・・一松・・・さん。」彼女は眉を下げた。きっと燃えないゴミに助けられて迷惑してんだなと思っていたら突然彼女が俺の手を掴んで走り出した。
それから数秒後、さっき俺たちがいたところにズタズタになった女共が彼女を捜しに来た。
俺たちは茂みに隠れていたんだが正直俺は女共のことなんかどうでもよかった。
そんなことより、繋がれた手が熱い。
そんなことより、彼女との距離が近い。
そんなことより、俺の心臓がうるさい。
一気に俺の心と脳はいっぱいいっぱいになった。
あいつらが去った後俺は真っ先に手を離した。じっとりと汗をかく前でよかった、とどこか心の隅で安心していたが、彼女が少し悲しそうな顔をしたのが気になった。
だがすぐににこりと笑い、「助けてくれてありがとう。一松さん。」そう言った。