第2章 ー 一松は、はじめておもった。 ー
俺は何をやっているのだろうか、彼女を助けてヒーローにでもなったつもりか?馬鹿馬鹿しい。クソ松より痛々しいことしてんな・・。
最初に出会ったのは校舎裏、猫に遭遇しないかとプラプラ散歩している時だった。
「やめてくださいっ!!」切羽詰まった声が聞こえて俺は足を止めた。めんどくさ、何?この角から。
「うるさいなー声を上げないでくれる?」
「そうやっていつも助けを求めてさー誰か来ると思ってんの?」
「キモ、そうやって男に色目使ってんでしょ?」
クスクスニヤニヤ、本当に胸糞ワリィ。
こうゆう時、俺以外の兄弟だったら助けに行くかもな、巻き込まれる前に別のところで猫探そ・・・!
多数の女子にどつかれている彼女と目があった、そして口パクで
『に・げ・て』と言ってきた。
なんなの?アンタ自分の状況わかってんの?アンタからは見えないだろ、女の1人ハサミ持ってんだぞ。アンタの髪の毛切るために。
「ニャー。」っ!俺の足元にいつもそばにいる猫たちがすり寄ってこちらを見る。
あ、ふと思いついた。俺じゃなくてこいつらなら・・・!
俺は猫にお願いした。
一松「身の危険を感じたら逃げろ、でもあのハサミだけは奪ってくれないか?。」
一瞬でもいい、彼女が逃げる隙さえあればいいと伝える。俺は彼女から見えない所に移動し、猫達は毛を逆立てて戦う準備をしている、どうやらお願いをきいてくれるようだ。
一松「頼むぞ。」
猫達「フーーーッニャァアアアア!!」一斉に飛び出す。
「ん?何か聞こえない?」
「何この声?」
「・・・近づいてきてない?」
『『ウーーーーッニャァアアアアァアアー!!』』