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【刀剣乱舞】守護者の恋

第3章 近づく距離


「なんだ。同田貫はあれは気に入らぬか」
くっく、と笑いながら山伏が聞けば、口端を歪めながら答える同田貫。
「俺は好きじゃねぇな……」
「この前次郎さんは褒めてましたよ。可愛いって」
「お前はどう思うのよ」
「いいんじゃないでしょうか。宝玉などで身を飾ったり、銀糸金糸で飾られた衣類を身にまとうことと変わりがないのでしょう?」
けろりと前田がそういえば、同田貫は無言で肩をすくめた。山伏はまた高らかに笑って
「キラキラやら何やらはわからんが、あのおなごたちは毎日決まった時刻にきっちり配達をしてくれる。仕事熱心であることは明白だ」
「そこは俺も評価してるけどよ。まあ、なんてーの、可愛いは可愛いんだろ、きっと」
「そうですよ。山姥切さんはあのお二人が苦手のご様子でしたが、僕は好ましく思います。いつも笑っていて大変可愛らしいではないですか」
「……お前案外アレだな……」
前田の言葉に同田貫は言葉を濁してそう言ったが、それへは山伏も前田も反応せず、さっさと食材を運んでいくのだった。
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