第4章 動き出すふたりの思い
相葉side
雅「はぁ...」
俺は最近おかしい。
自分でもそう思う程。
仕事中だって、ご飯食べてる時だって、お風呂に入ってる時だって、寝る前だって。
ずーっとかずのことが頭から離れない。
最近では毎日といっていいほどかずの夢を見る。
雅「はぁ...」
今日何度目か分からないため息を吐き出して思う?
どんなに好きでも所詮は男同士。
受け入れられるはずもない・・・ってずいぶん昔、自分のかずへの想いに気づいた時からそう思って今まで過ごしてきたじゃないか。
かずが好きすぎてどうしようもなくなった時は、告白されて返事を曖昧にしてた子たちと付き合ったら少しは忘れられたのに。
最近はダメだ。
どんなに魅力的な女の子たちを抱いてもかずのことばかり考えてしまう。
かずのことが頭から離れない。
・・・・・・まるで呪いのように。
雅「・・・っん・・・っかず・・・!!」
俺は今日も届かぬこの想いがかずにばれないように。
祈りながらかずを想いながら自分を慰める―――――――。