第4章 動き出すふたりの思い
相葉side
この前かずが家にやってきた時。
なんであの時に誤魔化しちゃったんだろう。
ベッドに寝転がって手を上にかざしながら今日もまた一人反省会をする。
雅「何やってんだろ俺」
あの時本当に好きって、嘘じゃないって言ってたら・・・なにか変わったのかな。
あの日からそんなことばかり考えてしまう。
雅「って、駄目だ駄目だ!!早く気持ちを切り替えないと!今が一番大事な時なのに・・・」
前はかずがいたから勢いに任せて呑んで、朝になって休む。
なんて事があった。
雅「これ以上プロジェクトの皆に迷惑かけれないんだから!」
・・・とは言ったものの。
かずのことが頭から離れる日はなかった。
それどころか忘れようとすればするほどに思い出しちゃって。
雅「これじゃ逆効果じゃん...」
モヤモヤするくらいならと俺は会いたい時は食事に誘っていた。
今までは1週間に一度と決めていたけど。
俺の気持ちはメールでもそう。
いつなん時もメールしてしまう。
すぐに返信が返ってきた時は仕事に集中できるけどすぐ返ってこなかった時はまぁ・・・ぼろぼろで。
でもやっぱりいきなり頻繁にメールを送ってばっかりいるとかずも何かおかしいと気付くよな。
と一人自問自答していた。
雅「気づいて欲しいけど気付かれたところでな...」
そう呟いていたこの頃から運命の歯車は動き出していた。