第4章 動き出すふたりの思い
松本side
智さんが散歩に出たので俺は仕事相手の翔くんもとい櫻井さんと食事をすることにした。
智さんや俺と長い付き合いの信頼する取り引き相手。
付き合いが長いのでいつの間にかプライベートでは敬語は使わなくなっていた。
翔「なぁ潤」
潤「ん?」
翔「智くんまだかかりそう?」
潤「あと少しだって!目標の二十作品まで」
翔「そっか~」
潤「...」
翔「浮かない顔してんじゃねーよっ恋煩いか?」
潤「違うよ!」
翔「まぁいい、いつでも相談乗るから連絡しろよ」
潤「恋煩いじゃないって!」
そんなこんなで食事を終えて店の外にでたら二宮に遭遇した。
向こうは気付いてなかったけど。
二宮より俺の方が...
俺の中に渦巻く様々な感情からかつい二宮の後を付けてしまった。
和「電話だ!
もしもし...智さん!どうしたの?
え?お礼?...あーもいいのにー!あ、うんわかった!じゃまた後日!はーい!」
付けたことを後悔した。
智さんからの電話。お礼?何の?
潤「...っ」
ひどい頭痛がした。