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blind love【気象系BL】

第3章 始まりは…


二宮side


大野さんを助けた次の日、改めてお礼がしたいからと連絡があって。
数日後に会うことになった。

ちゃんとこの前言い損ねたお礼を言うの、忘れないようにしなきゃ。

そう思いながら迎えた当日。

いつしか雅紀と来たあのおしゃれな店で待ち合わせだった。

いつも雅紀と食事に誘われた時は時間ピッタリか少し遅れて行くけど。
大野さんだったから時間よりだいぶはやく行った・・・つもりだった。

でも、大野さんはもう既に来ていて。
正直驚きながらも

和「おっ…大野さん?二宮です」

後ろから声を掛けると

智「あっ、二宮…さん?」

和「あっ、はい」

変な空気が流れる。
何故か大野さんは顔が赤くて。
俺は大野さんと向かい合わせに座りながら

和「体調でもわ、…お悪いんです、か?」

智「えっ?いっいえ…。そんなことはない…です」

お互い不自然に敬語を使い合って。
思わず吹き出してしまった。

ひとしきり笑い合うとさっきよりも打ち解けた気がして。
嬉しかった。

大野さんも同じ気持ちだったのか

智「…あの、かずって呼んでも…いい?」

少し不安そうな顔でそういうから

和「ん?あぁいいよ!全然。…俺も智さんって呼んでもいい?」

そう言うと大野さ…いや、智さんはとても嬉しそうな顔をして。

その天使のようなとろけるふわっとした笑顔にドキっとしてしまった自分に呆れた。

和「相手は男だぞ…」

智「何か言った?」

和「ん?あぁいや何も」

男だぞ。しかも最近出会ったばかりの。
まさかね、そんなのあるわけない…
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