第25章 カレシと妻【幕末カレシ】
「凄いね。
まるで星空に浮かんでるみたい。」
「ふふ……
烝くんって意外とロマンチストなんだね。」
「ろまん…ち……?」
「あ、えーと……
抒情的って事かな。」
「………あんたと居るから。」
「え……?」
「そんなの、と居るからに決まってるじゃん。」
「………っ!」
チュッと音を発てて、烝くんの唇が私の唇を啄む。
ああ……幸せだな。
それから、どうしたってこの後の展開を想像して鼓動が高鳴っちゃう。
そんな私の様子を見て、烝くんは堪らなく艶やかな笑みを浮かべたんだ。