• テキストサイズ

孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第24章 蠱惑的遊戯【イケメン戦国】


名立たる武将達に持たされた心尽くしの贈答品を背負っていれば、俺の足と心が逸るのも当然だった。


でもね……あの3人には秘密にしてるんだ。

さんが産んでくれた男の子は………

忠義の知将、石田三成の子であり

稀代の出世頭、豊臣秀吉の子であり

洒落者の猛将、伊達政宗の子であり

平和への先導者、徳川家康の子であり

謎多き仕事人、明智光秀の子であり…………

そして猿飛佐助の子でもあるんだって事を。



ああ……早く会いたいな。

今頃、安土の皆に抱かれてスヤスヤと眠っているかな?

構われ過ぎて愚図っているかな?

でもどんな状況であっても、きっとさんは幸せそうに笑っている筈だ。

彼に会えたら俺も直ぐに抱っこさせて貰わなきゃ。

この腕で大切に大切に抱いて、俺は蕩けた顔をして言うんだろうな。



「初めまして。
 《俺も》君のパパだよ。」






/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp