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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第4章 アナタ ト イキタイ【イケメン戦国】


「何か……面白くねえ。」

「え……?」

突然幸村が私を抱き締めた。

「お前が俺以外の男の事を考えてるのって…面白くねえ。」

「信長様はそんなんじゃない……んんっ……」

私の言葉が幸村の唇に遮られる。

段々と深くなる口付けに息苦しさを感じて身を捩ると、幸村はそっと私を押し倒した。

「お前は俺の事だけ考えてろ。」

「幸村………あっ…」

私の首筋に幸村の顔が埋められ、その舌がねっとりと這い回る。

身体中がゾワゾワとむず痒くて……何も考えられなくなっちゃうよ。

「ねえ……ダメだよ…幸村。」

「お前、ちゃんと分かってんのか?」

「………え?」

「お前が俺を選んでくれたのが……
 俺がどれだけ嬉しいのか分かってんのかよ。」

幸村の口から飛び出した甘いセリフに、今度は私の頬が赤くなる。

「やっとお前を腕の中に抱けたんだ。
 もう……止まれねえ。」

熱の籠った視線で見下ろされて、心も身体もトロけてしまいそう。

幸村……私もあなたを愛してる。

それを言葉にするには足りなくて、私は両腕を幸村の首に回しそっと口付けた。

「……良いのか?」

私は小さく頷いて、ニッコリと笑う。

「私を……幸村だけのものにして。」
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