第21章 真っ直ぐな寄り道【イケメン戦国】
お互いに荒い呼吸を繰り返し、仰向けに横たわる。
胸を上下させて虚ろな視線を漂わせているの口の端からは、俺の吐き出した白濁がとろりと一筋………
それを見遣れば、俺の背筋がぞくりと粟立つのを感じた。
ああ、くそっ……
全然治まりゃしねえ。
俺は勢い良くに覆い被さると、その細い手首をがっちり畳に縫い付ける。
「………政…宗?」
ああ……お前も治まってねえんだな、。
甘い声で俺の名を呼び、熱で蕩けた視線で見上げられるのは存外に興奮するもんだ。
「お前……初めてじゃねえんだな?」
「……え?」
「もう男を知ってんだろ?」
「………どうして?」
「いきなり摩羅を咥え込んで、ずぼずぼ吸い上げるとか…
未通女には無理だろ。
実際俺は、お前の巧妙な手練手管に瞬殺食らっちまったしな。」
すると途端にの表情が曇り、蚊の鳴く様な声で
「……ごめんなさい。」
と、謝罪した。
「は……?
何で謝るんだよ?」
「え……え…だって……」
「別に謝る必要なんてねえだろ?
俺が勝手には未通女だって思ってただけだしよ。」
「男の人って……
自分が初めてじゃないと嫌なんじゃないの?」
「何だよ、が居た時代ではそういうもんなのか?」
「ん……
全部がそうって訳じゃないけど……
そういう男の人は多いかも。」
「はっ……
器の小せえ野郎共だな。
そんな男はどうせ肝っ玉も、
摩羅も小せえんだろうなぁ。」
「この時代は……違うの?」
「まあ初物好きの男も確かに居るが
そもそもそんな事を気にする野郎は居ねえよ。
子を為すには慣れた女の方が手っ取り早えし。
それに破瓜となりゃ、血を流させる事になる。
好いてる女を疵付けるってのは
気持ちの良いもんじゃねえ。」
「政宗も……そう?」
「勿論だ。」
一瞬の唇を啄んでから口角を上げて続ける。