第20章 Silent Jealousy【イケメン戦国】
「ありがとう、家康。
こんなに素敵なプロポーズ、夢みたい。」
「え……
じゃあ……」
「うん。
結婚しよう。
2人でいっぱいいっぱい幸せになろう!」
コツンと額を合わせて笑い合う。
きっとこれからは唯笑っているだけでは居られない。
辛い事も悲しい事もあるんだろうな。
でもね、家康と一緒ならそれすらも楽しみだったりするんだ。
「愛してる……家康。
ずっと一緒に居ようね。」
「愛してる……。
もうどこにも行かないで。」
このホテルを出られるまで残り15時間。
眠るなんて勿体ない。
家康と私はお風呂で、ベッドの上で、飽きる事なく語り合った。
先ずは秀吉さんにどうやって報告するか…の作戦会議からスタートして。
あ……当然語り合うだけでもなくて………
結局家康の宣言通り、テレビの下の自販機は空になって………
恥かしいやら…………
気持ちイイやら。
どっちにしろ、もう私は『家康の手』以外ではダメな身体になっちゃったみたいだ。
了