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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第20章 Silent Jealousy【イケメン戦国】


ここ……どこだろう?

自分の部屋じゃないし……

キョロキョロと周辺を見回してみる。

私が寝てるのは不自然に大きいベッド。

しかも部屋の真ん中に置かれてるよね、このベッド。

その部屋の装飾は華美で、窓は無くって、壁面にはやたらと鏡が多くて……

えーと……これまた不自然に大きなテレビの下に並んでるアレは……

自販機?

部屋の中に?


…………………………!!


ここって……ホテル?

所謂……ラブホテルだよね!?

私だって子供じゃないからそれくらいは分かる。

……そんなに何回も利用した事はないんだけど。

でもでも、問題なのは………

今ここに私と一緒に居るのが秀吉さんだって事だよ。


寝たままオロオロする私の脇に腰掛けている秀吉さんが、我慢出来ないとばかりにククッと笑い出す。

それでもまだ秀吉さんの手は私の額に置かれていた。

「あのッ……これは……
 一体何がどーなって……」

「何も覚えて無いみたいだなー。」

「へ……?」

「まあ簡潔に説明すると、酔っ払って潰れたを
 俺がここへ連れて来た…って事だな。」

「えええーーーっ!?」

「あ、誤解するなよ。
 下心があった訳じゃないし、
 勿論には何もしていないからな。」

うん、それは確かに。

私の着ている物は一切乱れていないし、秀吉さんもスーツの上着を脱いでいるくらいでネクタイすら解いていない。

「送って行こうにもの家は知らないし、
 俺の部屋へ連れ込むのは以ての外だし、
 酔い潰れた君を抱えて入るには
 この手のホテルが一番手っ取り早かったんだ。
 ………怒ったか?」

私は自然に首を横に振っていた。

今は唯々、秀吉さんに迷惑を掛けてしまった事が申し訳無くて、恥ずかしくて……。
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