第19章 憧憬なんかじゃない【恋愛幕末カレシ】
「ちゃんと見ておくんだよ。
ほら、分かるかい?
私の一物がを穿っているだろう?
抜き差しする度に厭らしい音も聞こえるね。」
その言葉通り慶喜さんの腰が動き出し、その様子が姿見に映っているのに………
どうして目を逸らせないの?
差し込まれる毎に身体がビクンと弾み、小刻みに揺れるバスト。
私を組み敷き、大きなストロークで腰を振る慶喜さんの肢体。
凄く凄く………
「ああ……イヤラシイ……」
「そうだね。
君は私に突かれる様を見て、こんなに昂ぶっている。
私の一物をぎゅうぎゅうと締め付けて……んっ…
はとても厭らしい子だ。
そしてとてもとても……愛おしい。」
そんな私はもう通常の思考が出来なくなっていた。
常識とか羞恥とか自重とか貞節とか………
自分を制する感情は全部崩壊しちゃってた。
だから只管に快楽と、私の中に居る最愛の人を求めてしまうんだ。
「慶喜さん……
キスして…下さい……」
両腕を上に伸ばし、強請る私。
「キス……?
口付けの事かな?」
小首を傾げ、微笑む慶喜さん。
「うん……
いっぱいしてぇ……」
子供みたいに甘える私。
そんな私に応えてくれた慶喜さんは、最高にアダルトだった。